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(35)中国語会話 初級=ワンポイント・レッスン 【危機管理関連の用語②】 我要叫警察啦 !/我必须马上把信用卡停掉。 |
①出什么事啦? 何事が起きたのですか? ②---有人偷了我的皮包。 誰かが私のバッグを盗みました。 ③我必须马上把信用卡停掉。 私はすぐクレジットカードを使用停止にしなければなりません。 ④那里安全吗? その場所は安全ですか? ⑤有没有危险? 危なくないですか? ⑥我们小心点儿。 みんな、気をつけましょう。 ⑦你别进来。 入って来ないで下さい。 ⑧出去!出去! さあ、出て行って下さい。 ⑨你给我出去。 出て行き給え/出てってくれ。 ⑩我要喊人啦! 人を呼びますよ。 ⑪我要叫警察啦! 警察を呼びますよ。 险=険 进=進 护=護 头=頭 紧=緊 ☆ 解説 ![]() ▲例文②は盗難被害を伝える際の言い方。万一、「引ったくり」に遭ったなら、“偷 tōu”を“抢 qiǎng”に替える。 ▲クレジットカードの紛失に気付い時、まず関係者に伝えるべきひと言が例文③。 ▲安全確認のために、同行の中国人に問い掛ける言葉が例文④と⑤。 ▲注意喚起の言葉は、例文⑥のほかに、“你可要当心啊! Nǐ kě yào dāng-xīn a ! (絶対、油断しないでね)”、“请注意安全。 Qǐng zhù-yì ān-quán (安全に気を付けて下さい)”、“你要保护好自己。 Nǐ yào bǎo-hù hǎo zì-jǐ (わが身をしっかり護るようにしなさい/健康や安全に気を付けてください)”などがある。 ▲現在中国において、都市部の随所に見られる光景が、工事中の道路や、ビル・マンションの工事現場だ。ただ、交通標識・注意喚起の看板や防護柵の設置など安全措置の不備がまだ目立つ。下記の例文は、通訳なしでも、意味が聞き取れるよう習熟する必要があります。 ![]() “留心撞头! Liú-xīn zhuàng tóu!(頭上に気をつけてください)” “小心触电! Xiǎo-xīn chù-diàn!(感電に注意してください)” “有危险,别进去! Yǒu wēi-xiǎn ,bié jìn-qù (危険だから、入らないで)” ▲また、雑踏する街中をグループで移動する際、はぐれると厄介です。覚えておきたいのが、“你们跟紧点儿,别走丢了。Nǐ-men gēn-jǐn-diǎnr ,bié zǒu-diū le (みんな、しっかり後について来て下さい、はぐれないように)”、“大家注意别走散了。Dà-jiā zhù-yì bié zǒu sàn le (歩いているうちに、バラバラにならないよう、みんなで気をつけてください)”など。 ▲仮に不審者が部屋に現れたら(※あくまでも不測の事態発生との想定)、例文⑦から例文⑪までが出番となる。このほかに、“你别靠近我。Nǐ bié kào jìn wǒ(私に近寄らないで)”,“你给我住手!不许打人! Nǐ gěi wǒ zhù-shǒu!Bù xǔ dǎ rén(人を殴るのはやめろ!暴力は止めなさい)”。 ☆ 語注 ●可 kě;副詞・語気の強め。例→你可别忘了;Nǐ kě bié wàng le ぜったい忘れないでよ。→这可是你说的;Zhè kě shì nǐ shuō de いいですか、これはあなた自身が言ったことですよ(私は何も言ってませんよ)。 →我可把你盼来了;Wǒ kě bǎ nǐ pàn lái le 願いが叶って、とうとうあなたが来てくれましたね、●跟紧 gēn-jǐn ;連語・(人の)後ろにぴたりと付いて行く●走丢 zǒu-diū;連語・一緒に歩いているうちにはぐれる●走散 zǒu-sàn;連語・一緒に歩いているうちに散り散りになる●给我出去 gěi-wǒ chū-qù ;連語・命令文の中の動詞の前に使われる“给我”は、命令口調の強め。●喊人 hǎn-rén; 連語・大声で人を呼ぶ。“喊”は、大声で叫ぶ。●偷 tōu;動詞・盗む●停掉 tíng-diào;連語・“掉”は動詞“停”の結果補語として、離脱・除去・除外を表す。ここでは、クレジットカードをオンラインからオフラインにして、使用停止にする意味。 ☆危機管理に関する諺・警句 ・居安思危,思则有备,有备无患 Jū ān sī wēi.sī zé yǒu bèi.yǒu bèi wú huàn; (安全な環境に身を置いていても、常に油断なく不測の事態を想定すべきだ。そうすれば、備えが出来上がり、備えあれば憂いなしだ)。【备=備】 ・害人之心不可有,防人之心不可无 Hài rén zhī xīn bù kě yǒu ,fáng rén zhī xīn bù kě wú;(人を害する邪心を持ってはならないのは勿論だが、悪意を持つ人に害されることを防ぐ心構えもまた必要不可欠だ)。【无=無】 解説;これは、人間の持つ善悪二面性を見据えた処世術・人生訓として、中国人がよく使う諺です。そもそも、人と人の相互信頼関係は時間をかけて醸成するもの。なぜならば、“知人知面不知心 Zhī rén zhī miàn bù zhī xīn”。つまり、人と知り合いになるのは容易だが、その人の内心を知るのは容易ではないからです。 ・君子不立于危墙之下 Jūn-zǐ bú lì yú wēi-qiáng zhī xià(君子危うきに近寄らず/直訳—君子は危ない塀のそばに立たないものだ)。 解説行いの正しい者は、潜在的な危険を予め察知し、すぐさま防止措置を取って災いを未然に防ぐものだ。また、身の危険が迫ってきたら、速やかに危地を脱出して安全を確保するものだ。類似の諺に“智者不乘漏水之舟 Zhì-zhě bù chéng lòu-shuǐ zhī zhōu(知者はボロ船に乗らず)”がある。 ・三十六计走为上策 Sān shí liù jì zǒu wéi shàng-cè(どうにもならない強い相手に対しては、逃げるのが諸策の中で一番よい方策だ/手の付けられない情況に陥ったら、まずそこから脱出して安全を確保するのが最上策だ)”。 ![]() ・防患于未然 Fáng huàn yú wèi-rán(災害を未然に防ぐ)/防微杜渐 Fáng wēi dù jiàn(災いの元を萌芽のうちに摘み取る)。【渐=漸】 ・小心无大错 Xiǎo-xīn wú dà-cuò(用心深く振舞えば、大きな過ちを犯すことはない)。 ・无懈可击 Wú xiè kějī(隙の無い構えになっている/万全の守りを固め、隙を見せない)。【击=撃】 ・隔墙有耳 Gé-qiáng yǒu ěr(壁に耳あり/壁の向こう側に聞き耳を立てる者がいるかもしれないから、用心を怠るな)。 ☆解説 ; 盗聴を防ぐためには、言動を慎み、周囲に注意を払って、口から出る災いを封じる心構えを持つべきだ、と古人は教えている。21世紀に入って、ますます広がるサイバー空間にも電脳防火壁(ファイアウォール)という「壁」が設けられてはいるが、盗聴や詐欺等の犯罪が多発している。私たちの大事な個人情報が、防火壁をかい潜って侵入して来る者に盗み出されたり、裏切り者によって外部に漏洩されたりする事態が起きている。なので、私たちはネット住民としても、やはり言動を慎み、節度をもってサイバー空間を利用する心掛けが必要だと思います。 |
(次回に続く) |